レンギョウ(モクセイ科)

レンギョウは、中国原産の落葉性低木で、やや蔓性をおび、新しい枝はしだれて長く伸び、地につけばそこから発根して新株ができる。
古くに薬用として伝来し、今では春を代表する花木として庭園などに植栽されている。
レンギョウという名称は、漢名の連翹の音読みで、漢方でも、果実を連翹(レンギョウ)といい、解毒・消炎・排膿・利尿などに用いられ、例えば、ニキビや皮膚病に用いられる清上防風湯十味敗毒湯、のどの痛みに用いる駆風解毒湯響声破笛丸、のどの痛みの風邪に用いる銀翹散荊防敗毒散、解毒証体質に用いる荊芥連翹湯柴胡清肝湯など多くの処方に応用されている。
ちなみに、連翹という名前は、花の咲いている姿が、翹(鳥の羽)が連なっているように見えることから付けられた。